Yanari from the Gazu Hyakki Yakō, c.1781
PDF小論集公開のお知らせ
本シンポジウムの開催にあわせて、パトリック・D・フローレス、ゲシヤダ・シレガル、サイモン・スーンによる批評テキストの翻訳を収めた、キュラトリアル実践に関する小論集『公共なき実践:間-地域のキュラトリアル私研究に向けて』(飯岡陸・池田佳穂・大坂紘一郎 共編)が無料のPDF資料として0-eAのウェブサイトにて公開されます。
家の構造体がわけもなく音を立てる怪奇現象を指す「家鳴」というタイトルは、目に見えない力が居住空間を脅やかし、物理的なインフラストラクチャーだけでなく、その内に刻まれた心理的・政治的秩序までもを攪拌する状況を示しています。本シンポジウムは、古い体制の軋みを聞きながら、世界を揺るがし続ける亀裂のなかに身を置かざるをえない現在の居場所について問いかけています。
キュラトリアルシンポジウム「家鳴」は、アーツカウンシル東京、韓国文化芸術委員会の助成、ならびに国立アートリサーチセンターの特別協力を受け、ソウル市立美術館(DAY1)との企画連携と研究プロジェクト「Tempreture of Roses」(DAY2の一部)との協調のもと、一般社団法人0-eAが企画・主催しています。
注1:アートの実践が見る人に関わる仕組み、ことばの流通や意味付けのあり方をめぐる政治性を問い直し、キュレーションという行為に伴う力学を批判的に読み解こうとする学際的な領域。
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満州の死... それは戦後アジア誕生の基盤である | ロイス・アン
「死の工場」として語り継がれてきた731部隊。日本軍の人体実験でしられる細菌兵器の開発が、東洋哲学と結びつき、新冷戦とパンデミックの世相に溶け合う。内臓を抉るサウンドと目に焼きつく閃光の中、技術、国家、身体をめぐりるフィクション理論のアートフィルム。
下(アンダー) | ジョシュア・オコン
シャープで眩い宝石のような彫刻から、大自然や野生生物の生態を描くネイチャードキュメンタリーの手法で毒々しいまでの緑を描き出す映像など、廃棄物で作られた埋立地の実態を、独特のユーモアで鋭く暴き出します。
呪いのマントラ | 呪殺祈祷僧団 (羽永光利)
四大公害病がおおきな社会問題となっていた70年代、僧侶を中心とした8人が、抗争地を巡り護摩祈祷の火を焚き、自然界に汚染物を垂れ流していた企業主を呪い殺す調伏の儀式を行う全国行脚に出ました。脱人間中心主義の過激な環境テロ。
テクノロジーとしてのアート:加速する東洋 #1
どのように複雑なアイデアもその実践は現実にあり、生活空間と不可分に結びついています。「テクノロジー(知の実装化)」の語源に立ち返り、仮想空間に招かれた論者が生活の変化を促して語りかけるオンラインコロキアムです。